太陽の光に含まれる「紫外線」がお肌に悪いのは皆さん知ってますよね。
紫外線を防ぐためのUV対策や日焼け対策で日焼け止めを使う女性は多いですが、真夏やスポーツをしているときなどは、どうしても汗をかいてしまいます。
「日焼け止めを塗ってるから大丈夫!」
そう思っている人は要注意!
汗をかく前に肌に塗った日焼け止めは、汗と一緒に流れてしまうと意味がないですよね?
今回は日焼け止めを塗った後に汗をかくと効果がなくなってしまうのか、また汗に強い日焼け止めはあるのかについて考えていきましょう!
Contents
- 1 汗をかくと落ちる日焼け止めの特徴は?
- 2 汗をかくと落ちる日焼け止めの対策法3つ
- 3 汗で効果を落とさないよう日焼け止めはシーンによって使い分けよう!
汗をかくと落ちる日焼け止めの特徴は?
まず汗をかいたときに落ちやすい日焼け止めの特徴について考えてみましょう!
汗で日焼け止めが流れてしまうのは、日焼け止めが「水に弱い」ためです。
汗は塩分を含んでいる水なので、水に弱い日焼け止めだと汗と混ざって一緒に流れ落ちてしまいます。
「汗で落ちる」というと、雫になるくらいの大量の汗を思い浮かべがちでしょう。
でも人間や動物は汗をかいているように見えなくても、普段の生活で微量の汗をかいているんです!
この微量の汗でも日焼け止めは流れ落ちてしまうので、一度塗ればそれでよいというわけではありません。
どんなときに汗をかくの?
人間や犬猫などの動物が汗をかくのは、体温を調整するときだけではありません。
精神的に緊張していたり、食べ物を食べたときなどにも汗をかきます。
汗の種類は大きく分けると3つに分類されます。
・温熱性発汗
走ったり暑いとき、風邪などで上昇した体温を下げるためにかく汗で、体温調整の役割を果たしています。
・精神性発汗
人前で発表したりするときに緊張したり、驚いた時の冷や汗など、「精神的なことが原因」で発生する汗です。
脇や足の裏、手のひらなど局所的な部分に汗をかくことが多いです。
・味覚醒発汗
辛い料理やすっぱいもの、熱い料理を食べたときに額や鼻などに出る汗です。
味覚の強い刺激や、料理の熱さなどに対しての反応で、食べ終わるとすぐに汗が引くという特徴があります。
水分に弱い日焼け止めは、流れ落ちることのないようなすぐに蒸発してしまう汗にも反応しやすいです。
そのため目に見ることができなくても、知らず知らずのうちに汗によって日焼け止めが流れ、ムラになっていることも!
汗に弱い日焼け止めを使用する場合は、きちんと対策をとることで日焼け止めの効果を持続することができますよ。
汗をかくと落ちる日焼け止めの対策法3つ
汗で日焼け止めが流れてしまったり、日焼け止めを長時間つけていて微量の汗でムラになったら、効果は半減、もしくはなくなってしまいます!
きちんとした対処を取ることで、日焼け止めの効果を維持して肌へのダメージをしっかりと防ぎましょう!
汗で落ちやすい日焼け止めを使うときの対策を、3つご紹介しま素ので参考にしてくださいね。
やっぱり落ちたら塗り直すのが一番
大量の汗をかいたときは分かりやすいのですが、微量の汗でも日焼け止めは流れてしまいます。
外出前に一度塗って、帰宅までそのままということはありませんか?
外出中に汗をかくことで日焼け止めが流れてしまうため、外出前に塗っただけでは数時間で日焼け止めが流れていることが多いです。
大量の汗でなくても日焼け止めを塗っている場合は、メイク直しのときなどのタイミングで日焼け止めもこまめに塗りなおしましょう!
微量の汗や雨などで日焼け止めが流れてしまった場合、当然その流れた部分だけ紫外線の影響をうけてしまいます。
その結果、日焼け止めが流れた部分だけシミができることもあるんです!
塗りなおしをすれば、汗で日焼け止めがムラになるのを防ぐことができしっかりと肌を守ることができます。
日焼け止めを塗りなおすタイミング
日焼け止めのムラをなくすためには、外出中でも適度に塗りなおす必要があります。
そのため携帯できるサイズの日焼け止めを、普段からバッグに入れておきましょう!
一般的には日焼け止めは2~3時間おきに塗りなおすことで、ムラになるのを防ぎシミを防ぎやすいといわれています。
ただし塗りなおしする場合は、日焼け止めの強さに注意する必要があるんです!
日焼け止めは確かに紫外線をブロックしてくれますが、過度に塗りすぎると逆に肌への負担が大きくなってしまいます。
UV対策のレベルを表す目安になる、「SPF(Sun Protection Factor)」の数値が高ければ高いほど、紫外線をブロックしやすいです。
このSPFの数値が50など高くなるとそれだけ肌への負担も大きくなります。
1日に何度か塗りなおすのであれば、肌への負担も考えてSPF20~30くらいの日焼け止めを塗りなおして使用したほうが、肌へのダメージを低くすることができます。
日焼け止め塗り直しのポイント
日焼け止めを塗りなおすとき、汗がひどい場合には一度洗顔したくなりますよね。
でも外出中はトイレで顔を洗うわけにもいきません。
肌が丈夫な人なら「男性用デオドラントシート」で顔や腕などを拭いてから日焼け止めを塗りなおすと、ムラになっている日焼け止めも一度落とすことができるのでスッキリしますよ!
肌が弱い場合は女性用の汗拭きシート、化粧直し用のシートやウエットティッシュ、水で濡らしたタオルでもOKです!
汗と一緒に肌についている日焼け止めを一度落とすことで、綺麗にムラなく日焼け止めを塗りなおしやすくなります。
メイクしている時の塗り直し方法は?
外出時の日焼け止めの塗りなおし、腕ならサッと拭いてすぐ塗り直しできますが、顔はメイクがあるからそう簡単にはいきませんよね。
メイク直しのついでに行う場合でも、どうやったらよいか迷う人は多いのではないでしょうか。
メイクしているときはポイントメイクには手をつけず、そのほかの部分を塗り直すのが基本となります。
時間をかけたくないのであれば脂取り紙などで皮脂や汗をしっかりと拭きとってから、UV効果のあるパウダータイプのファンデーションを塗りましょう。
時間があるのなら一旦メイクを落としてから日焼け止めを塗ってその上に化粧下地を塗り、メイクを直すという方法があります。
軽めのメイクの場合でクレンジングがない場合は、油分が含まれているので乳液をメイク落とし代わりにすることができますよ!
軽くサッとすことができるので、メイク直しの時間も短時間ですみます。
塗り直しにスプレータイプは要注意!
手早く広範囲に塗布することができるスプレータイプの日焼け止めがありますよね。
外出中に時間がないからと塗り直しをスプレータイプのもので済ませてしまう人がいますが、これはNGです!
きちんと均等に塗ることができていると思っている人が多いと思いますが、実際はスプレータイプは非常にムラができやすいんです!
ムラになっているのに気付かず、夏の炎天下の中一日外でレジャーを楽しんでいたら、部分焼けしてしまったなんてことも…。
スプレータイプの日焼け止めの多くは、「直接顔に使用しない」と注意書きのあるものも多いです。
絶対に日焼けしたくない・部分焼けを避けたいという人は、スプレータイプで塗り直すのはやめましょう。
塗るときはケチらずたっぷりと!
皆さんは日焼け止めを使うとき、1度にどの程度の量を使用していますか?
割と多めに使っているという人もいるでしょうが、実際は推奨されている規定量の半分以下という人が多いんです!
日焼け止め商品に記載されている「紫外線防御効果」は、皮膚1cmに対し2mg程度が必要とされています。
「2mgってどれくらい?」
そう思う人は多いでしょう。
顔全体に塗る場合だと大体500円玉サイズの量なのですが、皆さんは普段からこれだけの量を使用していますか?
そして手で塗る人がほとんどだと思うのですが、日焼け止めは半分以上手のひらに残っているという調査データも存在するんですよ!
このことから、日焼け止めの塗り直しをするときは、なるべく量を多めに使用したほうがよいといえますね。
どうしても面倒なら飲む日焼け止めがおすすめ
「朝出かける前に塗ることはできるけど、外出中は塗りなおすのが難しい」
「塗りなおすのが面倒」
そんな人には最近話題になっている「飲む日焼け止め」がオススメ!
日焼け止め効果が期待できるサプリメントを飲むだけで、体の内側から日焼け止め対策をすることができるんです。
しかし日焼け止めサプリには、メリットはもちろんデメリットも存在するので、きちんと特徴やデメリットなどを把握して利用する必要があります。
日焼け止めサプリメントの特徴
「飲むだけで本当に日焼け対策ができるのか?」と疑問に思うのは、当然かもしれません。
日焼けは肌が紫外線によって色素沈着の原因の「メラニン色素」を、発生させる「メラノサイト」を刺激されることで起こります。
そのため日焼け止めで、紫外線からの刺激を防ぐ必要があるわけです。
飲む日焼け止めサプリは紫外線に強い肌を作るための有効成分で、紫外線による肌トラブルを起こしにくい状態にすることが期待できます。
また紫外線に強いだけでなく、メラニン色素ができるのを防ぎ排出を促すという効果もあるんです!
その結果、紫外線によって日焼けしにくく、発生したメラニン色素を体外にすみやかに排出してくれるので、美白に近づきやすい環境を整えることができます。
飲む日焼け止めサプリメントを利用するメリット
飲む日焼け止めサプリメントが、安全に利用でき日焼け止め効果が期待できるということは、おわかりいただけましたか?
飲む日焼け止めにはどのようなメリットがあるのか、をまとめてみました!
- 服用するだけでOK!
- ムラなく全身に効果が期待できる!
- 汗をかいても効果は持続する
- 敏感肌の人でも利用できる
- 塗る日焼け止めと併用して効果を高めることが期待できる!
- 美白効果も期待できる
飲む日焼け止めサプリメントには、このような効果が期待できるんです!
体の内側から有効成分が全身にムラなく効果を発揮しやすく、汗をかいても効果が薄るれることがありません。
また肌に直接塗布するのではないので、敏感肌の人でも使え、塗るタイプの日焼け止めと一緒に使うことで、UV対策の効果を高めやすくなります。
メラニン色素の排出効果のある成分も含まれているので、美白効果も期待できますよ!
飲む日焼け止めサプリメントで起こるデメリット
メリットの多い飲む日焼け止めサプリメントですが、デメリットにはどのようなものがあるのか、まとめてみました。
値段が塗る日焼け止めより高め
効果が出るまで時間がかかる
飲む日焼け止めサプリメントのデメリットは、以上の2つになります。
飲む日焼け止めサプリメントは、素材にこだわりを持っているところも多いので原材料の仕入れや、成分の保持方法などにコストがかかってしまうことが多いです。
また「ニュートロックスサン」や「フェーンブロック」などの成分は、製薬会社が特許を申請しています。
特許がある成分は、特許所得者に対し一定の利用金額を支払わなければならないため、どうしても商品にその費用が含まれてしまいます。
そのためどうしても塗るタイプのものより、商品単価が高くなってしまうのです。
日焼け止めサプリメントだけでなく、市販されているサプリメントは、身体の内側から効果を発揮していくもの。
体内の環境がきちんと整っていなければ、まず体内環境を作るところから始めます。
そのため体の外側に目に見えて効果が表れるまでには、どうしても時間がかかってしまいます。
サプリメントの服用を行うのであれば、最低でも1ヵ月は継続して様子をみないと、効果があるかどうか判断しにくいです。
汗で落ちにくいウォータープルーフタイプの日焼け止めもオススメ
ファンデーションなど化粧品にもある「ウォータープルーフ」とは、耐水性・防水性がある商品のことです。
水で落ちにくい日焼け止めが欲しいというのであれば、ウォータープルーフの日焼け止めを使うことも考えてみて!
でもメリットやデメリット・使い方などをきちんと理解していないと、逆に肌にダメ―ジを与えることになるので注意してくださいね。
ウォータープルーフタイプの日焼け止めのメリット
汗や水に強いウォータープルーフタイプの日焼け止めのメリットをまとめてみました!
汗や水だけでなく皮脂にも強い
べたつきやテカリがなく肌に優しい商品が多い
ウォータープルーフの一番のメリットは、やはり「落ちにくい」こと。
それぞれの内容について、詳しく解説していきましょう!
・汗や水だけでなく皮脂にも強い
真夏の屋外でのレジャーや海水浴、屋内でも激しいスポーツで大量の汗をかくといった場合にはウォータープルーフタイプがピッタリ!
皮脂に対しても強いので、クリームやスプレータイプのような落ちやすい日焼け止めよりも落ちにくいです。
しかし効果が全く落ちない、というわけではないため塗りなおしは大切です。
・べたつきやテカリがなく肌に優しい商品が多い
以前はウォータープルーフタイプの日焼け止めは、べたつきや肌荒れなどの問題がありましたが、最近は技術の向上によって改善されべたつき、テカリを抑えた商品が発売されています。
また中には美容成分を配合しているものや、色素が肌に触れない加工になっているものもあるんですよ。
肌荒れの原因になっていた「紫外線吸収剤」や「着色料」「香料」といった、化学薬品を使用していない商品が増え、肌荒れを起こしにくい商品が増えています。
紫外線吸収剤とは?
化粧品やシャンプーなどに含まれている「着色料」や「香料」といった人工的な成分が、肌に刺激を与える悪い成分であることは知られています。
しかし「紫外線吸収剤」については、あまり詳しく知らないという人が多いのではないでしょうか?
紫外線吸収剤も化学物質のひとつで、それ自体が紫外線を吸収するという性質を持っています。
一度紫外線を吸収すると、肌の上で化学変化を起こし肌に紫外線を通しにくくなるという特徴があります
ウォータープルーフタイプの日焼け止めのデメリット
ウォータープルーフタイプの日焼け止めのデメリットには、次の2つがあげられます。
乾燥肌になったり肌荒れが起こりやすくなる
使用後に落としにくい
それぞれ以下のような理由から、デメリットとなってしまいます。
・乾燥肌になったり肌荒れが起こりやすくなる
一般的に「弱酸性」の肌が、一番コンディションがよいといわれているのを知っていますか?
肌質が弱酸性からアルカリ性に傾いてしまうと、お肌のターンオーバーの周期がずれてしまったり、アクネ菌や黄色ブドウ球菌といった細菌が繁殖して、肌トラブルが起こりやすくなるんです。
保湿力なんかも落ちてしまうので、乾燥肌になって毛穴がたるむという最悪な状態。開きっぱなしの毛穴からは、水分が蒸発してしまいます。
以前よりは品質が向上し肌に優しい商品が増えてはいるのですが、ウォータープルーフの日焼け止めは、肌に密着しやすい一般の日焼け止めよりも肌が乾燥したり肌荒れが起こりやすいです。
そのため毎日のスキンケアや使用後の保湿ケアなどをしっかりと行う必要があります。
・使用後に落としにくい
ウォータープルーフは、水に強く含有成分のシリコンが、肌に強く密着しているために落としにくいです。
商品によっては専用のクレンジングがあるので、指示された方法できちんと落としましょう。
専用クレンジングの指定がない場合は、一般のメイク落とし用のクレンジングでOK。
落とし切れないからと諦めて放置していると、だんだんと汚れがたまり肌トラブルの原因となってしまいます。
肌の弱い人はオーガニックのものがよい
オーガニックのウォータープルーフタイプの日焼け止めは、使用している原材料となる植物などに、化学肥料や農薬を使用していません。
その結果、使用する植物などの中に化学物質が蓄積されず、人体に悪影響を与える成分が含まれていない状態になります。
「紫外線吸着材」を使用しているウォータープルーフタイプの日焼け止めは、「化学薬品」を使用しているので、肌への刺激が強いです。
しかしオーガニックのものは、「紫外線錯乱剤」が配合されているため、化学薬品を使用しているものよりも、肌への刺激が弱いんです!
紫外線錯乱剤とは?
紫外線錯乱剤は肌に付着することで、紫外線を吸着するのではなく「跳ね返し」ます。
紫外線吸収剤と違って、「肌の上で化学変化を起こさない」ため肌への刺激が弱く、紫外線A波・B波両方を防ぐことができるという特徴があります。
ただし、デメリットとしてべたつきがあったり、白浮きしやすいというものがあります。
オーガニックの日焼け止めは、肌への刺激が弱いので敏感肌の人だけでなく、赤ちゃんの日焼け対策に使用することもできます!
汗で効果を落とさないよう日焼け止めはシーンによって使い分けよう!
生きているうえで汗をかくのは避けてとおれないことです。
全く汗をかかない人なんていません。
汗で日焼け止めが流れて効果がなくなるのが気になるなら、日焼け止めのタイプを使い分けることも考えましょう。
また日焼け止め対策として、帽子や日傘、サングラスといった「遮光アイテム」を併用することも大切なポイントです。
日焼け止めはこまめに塗りなおすことで、効果を維持しやすくなるので、お出かけのときにはバッグに携帯用の日焼け止めも忘れずに!