健康やダイエット、ストレス解消に効果のあるお風呂ですが、美容にも良いということはご存知の人が多いではないでしょうか。
しかし入浴方法を間違えてしまうと、逆効果になってしまい肌を傷めてしまうことがあるんですよ!
美肌を目指すためには、保湿や乾燥はもちろん、毎日の入浴法や入浴時間などをしっかりチェックする必要があります。
そこで今回は美肌を目指すための、肌にいいお風呂の入り方や、入浴方法のポイントをご紹介していきます♪
肌にいいお風呂の入り方!4つのポイントはコレ!
バスタイムは一日の疲れを癒してくれ、一人になってゆっくりリラックスできる時間なので、ついつい長湯してしまいがち。
私もよく程よいぬるめのお湯に浸かっていると、リラックスしすぎているのか湯船の中が心地よくて、ついうとうとして居眠りしそうになったりすることがあります。
でも長時間の入浴や間違った入浴方法を行っていると、身体や肌への負担が大きくなり逆効果になることもあるんですよ!
美肌を目指すための肌にいいお風呂の入り方のポイントについて見ていきましょう。
ヒートショックプロテイン(HSP)を高めよう!
「ヒートショックプロテイン」という言葉を聞いたことありますか?
日中は誰もが太陽の光に含まれている紫外線やウイルス、そして外部からのストレスで、体内にあるタンパク質がダメージを受けています。
ヒートショックプロテインは、そんな傷んだタンパク質を補修する役割を持っている「熱ショックタンパク質」という物質なんです。
身体の自然治癒能力ともいえるヒートショックプロテインは、健康だけでなく美肌効果も期待できるんですよ!
ヒートショックプロテインに含まれる成分には、肌との密接な関係のあるコラーゲンと結びつき、美肌を作るお手伝いをしてくれます。
ヒートショックプロテインの働きを高める方法
ヒートショックプロテインの働きを高める方法はとても簡単です。
40~42度の湯船に、10~20分、肩までしっかり浸かるだけなんですよ!
さらにお湯が冷めにくいよう、顔が出る部分以外をお風呂のフタなどでカバーしておくこともポイント。
入浴中は汗をかいて体内の水分が失われてしまうので、湯船に浸かっているときは常温の水で水分補給を忘れずに行いましょう。
入浴後に肌の保湿も忘れてはいけません!
ヒートショックプロテインの働きを高める入浴方法は、週に2~3回ほどが適切といわれています。
またヒートショックプロテインを増やしたいのであれば、海藻やキノコとなどに含まれる「βグルガン」を摂取すると増えやすくなるそうです♡
βグルガンの働き
糖質は人間が生きていく上で体のエネルギー源になる物質ですが、同時に摂取しすぎるとタンパク質を劣化させてしまい、肌などの老化の原因になってしまいます。
糖質の吸収を制限する効果のある「βグルガン」を積極的に摂取することで、タンパク質であるヒートショックプロテインが失われるのを防ぎ、肌の老化を防ぎやすくなるのです。
最初は短時間から始めよう!
毎日長時間湯船につかっている人は最初から10~20分でも平気かもしれませんが、のぼせやすい人やシャワーで済ませているような人は、いきなり10~20分で始めてしまうと、のぼせて倒れてしまったりする可能性があるので、最初は5分くらいからでもかまいません。
温泉やスパに行ったときに、自宅のお風呂よりも温度が高くてでも10分くらいなら、と我慢して入っていてのぼせてしまったり、いつも同じ温度なのに今日はのぼせるのが早いなんてこと私は経験ありますが、皆さんはどうですか?
生理前でホルモンバランスが崩れているときや、風邪気味で体調が悪いときなども時間を短めにするなど、その時の体調で時間を決め、のぼせそうだと思ったら一旦浴槽から出て涼むのもアリ!
血圧が高い人は半身浴のほうが体調が悪くなりにくいですが、不安な場合はお医者さんに相談してみましょう。
お風呂で歯磨きは美容効果あり!
あまり知られていませんがお風呂で歯磨きをすると、「若返りホルモン」とも呼ばれている、成長ホルモンの「パロチン」という成分の分泌を促進することができるんです。
入浴中は体が温まって、疲れが取れるだけでなくリラックス状態になりますよね。
このときに歯磨きをすることで口の中を刺激し、パロチンの分泌を促進することができるので入浴中の歯磨きはおすすめですよ!
パロチンの働き
公共の場での歯磨きはやめたほうがいい?
何度か温泉やスパに行ったときに、洗い場で歯磨きをしている人を見かけたことがありますが…。
いくら美容によいといっても、お風呂で歯磨きは自宅だけにしておいたほうがよいかも。
温泉やその他大勢の入るスパなどでは、自宅スペースでなく公共の場の温泉やお風呂の洗い場で歯磨きをしている人に対し、嫌悪感を持つ人もいるんです。
私も自宅でやる分には全然アリだと思いますが、その他大勢も入る場所なので歯磨きは温泉やスパなどではやめたほうがいいと思います。
お風呂に○○○を入れて入浴!
疲れを取りやすくするために入浴剤を入れたり、リラックス効果を求めてアロマオイルを湯船に垂らす人も多いですよね。
入浴剤はどれも同じと思っている人がいるかもしれませんが、実は主要成分によって効果は異なります。
またお風呂に入れることで美肌効果が期待できる物があるのをご存知ですか?
ここで肌にいいお風呂の入り方にプラスすることで、美肌効果が期待できる入浴剤などをご紹介しましょう。
リンゴ酢
「湯船にお酢」でびっくりする人が多いのではないでしょうか?
リンゴ酢をお風呂にコップ1杯入れることで、お湯を弱酸性にすることができるんです。
「なぜ弱酸性なのか?」
と疑問に思う人もいるかもしれませんね。
実は人間の肌は生まれたばかりの赤ちゃんのころは、肌は「中性」なのですが、成長していくにしたがって、「弱酸性」に変わっていくんです。
酸性に近くなればなるほど、肌の殺菌作用は高くなりますが、身体の老化が始まると、また中性に近くなってしまうので、年齢が高くなるほど肌の殺菌作用が弱くなってしまい、肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。
入浴する湯船のお湯をリンゴ酢を入れ弱酸性にすることで、肌の殺菌効果を期待することができ、リンゴ酢に多く含まれている「カリウム」は結構促進やPMS対策といった効果や、お酢の殺菌作用でお風呂のやっかいなカビまで防ぐ効果も期待できるんです!
スキンケア効果のある入浴剤
最近よく目にするようになった、「セラミド」や「ホホバオイル」「ミルクプロテイン」などの、保湿成分が配合されているスキンケア効果が期待できる入浴剤は、湯船に入れて使うことで保湿成分が肌に吸着され、お風呂上りにかさついてしまうことを防ぎやすくなります。
しかしお風呂から上がるときに、シャワーで身体を流してしまうと、せっかく吸着した成分が流れてしまうので、湯上り時のシャワーはさっとかけ流す程度ですませましょう。
炭酸系の入浴剤
男性にも疲れが取れると人気の炭酸系の入浴剤は、固形で湯船に一つ入れるだけなのでお手軽に利用することができます。
炭酸を入れた湯船に浸かることで毛細血管が広がり血行が良くなって毛穴が開き、毛穴の汚れが落ちやすくなるんです。
またさら湯よりも炭酸系入浴剤を入れたほうが、身体の芯まで温まりやすいのでぬるめのお湯でも湯冷めしにくく、保湿に必要な皮脂を必要以上に落とさずにすむという特徴があります。
炭酸水は顔につけても良しで美肌の必需品ですね♡
ソルト系の入浴剤
岩塩やピンクソルトなど天然の塩を利用して作られているバスソルトは、含有成分のミネラルに殺菌効果や血行促進効果が期待できるんです。
天然成分なので肌にも優しく、お風呂あがりはつるつるお肌になっちゃうんですよ!
ただし敏感肌の人や肌が荒れている場合はヒリヒリすることもあるので、説明書きにある規定量で刺激を感じるのであれば、症状が悪化することが多いのでバスソルトの使用はやめたほうがよいですよ。
バスソルトを入れる場合も10~20分お湯に浸かり、お風呂上りは必ずシャワーで体を軽く洗い流しましょう。
天然塩を使用したバスソルトは、粒子が荒いうえに不純物が含まれていることも多いですよね。
使用方法を間違えてしまうと、浴槽や風呂釜を傷めてしまうことも。
特に追い炊き機能を使用している場合は、風呂釜が傷む原因になってしまうことも…。
バスソルトを入れたお湯はその日のうちに流して、浴槽を綺麗に洗いましょう。
心配なら不織布タイプの袋に入れた状態で湯船に入れて使用することをおすすめします。
【注意点】間違った入浴は逆効果!
健康や美容によいお風呂ですが、間違った入浴方法を続けてしまうと、肌荒れや乾燥肌になってしまいかねません。
一般的に勘違いしやすいポイントや、注意したい点についてまとめてみましたので、肌にいいお風呂の入り方だと思っていたことが間違っていないかチェックしてみて!
入浴前の水分補給を忘れずに
湯船に浸かっていると汗をかきますが、一度の入浴で約500mlもの水分が失われるといわれているんです。
一般的に脱水症状でめまいや吐き気などの症状が出るのは、体内の約2%以上の水分を失ったときといわれています。
例えば、体重が60kgの人なら、500mlで2%近い水分が失われてしまい、それ以上汗をかけば脱水症状になる可能性があるため、バスタイムで失われる水分は入浴前に常温の水で補給するのがよいとされています。
いつもと同じ温度なのに、今日は汗がひどいなんて体験ありませんか?
私は季節やその日の体調、身体の冷え具合によって、同じ温度でも汗の出方が違うことがよくあり、そんなときは入浴中に喉が渇くこともよくあります。
このように入浴前に水を飲んでも場合によってはそれ以上に汗をかくこともあるので、入浴後にも水を飲んで脱水症状を防ぎましょう。
入浴時の効果的な水の飲み方と適量
入浴前後に飲む水の量ですが、理想は入浴中に失われる汗と同じ量ですが、体質や入浴方法、入浴時間によって個人差があります。
500mlも飲めないという場合は、多少少な目の水でも大丈夫!
300~500ml程度の量を入浴前と後にコップ1杯飲むだけでOKです。
お風呂上りは冷たいものを飲みたくなりますが、あまり冷えた水だとお腹を壊してしまう可能性があるので、常温の水にしましょう。
長風呂はダメ!入浴時間に注意
入浴することで体温が上がり、血行が良くなって肌のすみずみまで必要な栄養が届きやすくなりますし、リラックス効果もあるのでついつい長湯してしまいがちですが美肌のためには長湯はNG!
長時間湯船に浸かっていると、肌のバリア機能の役割を持っている皮脂や、人間が本来持っている天然保湿因子がお湯に説けてしまうんです!
長時間入浴することで、肌のバリア機能がなくなって体内の水分が外に逃げてしまい、乾燥肌の原因になってしまいます。
洗いすぎに注意!
毎日入浴して身体を石けんで洗うのは当然だと思っている人が多いですが、実は石けんを使って体を洗いすぎると皮膚に刺激を与え続ける結果になり肌荒れの原因になるんですよ。
ボディソープや固形石鹸で体を洗うことで身体の皮脂を落とすことができますが、部位によって皮脂が多い所と少ない所があるのを知っていますか?
皮脂が多いところは汚れが付きやすいので石けんで毎日洗っても構いませんが、皮脂の少ない部位は石けんで洗うことで、必要な皮脂まで落として乾燥肌になってしまう可能性があります。
そのため毎日の入浴で皮脂の多い部分は石けんを付けて洗い、皮脂の少ない部分は1日おきに石けんで洗うのが理想的です。
皮脂が多いところ、といわれてもピンときませんよね。
皮脂を作る「皮脂腺」が多い部分は、「背中の上側」「胸の上側」「両脇」などです。
洗う時は石けんをきちんと泡立て、出来るだけ短い時間で肌を撫でるように洗い、柔らかめのタオルや素手で洗うことで肌へのダメージを減らせます。
最期にしっかり石けんを洗い流すのも忘れずに!
入浴中のスマホは肌に悪い?
長時間の入浴中、暇だからとスマートフォンで動画を見たりネットサーフィンしていませんか?
バスタイムはリラックスタイムでもあり、リラックス中は副交感神経が優位に働いています。
しかしこのときスマートフォンを見ていることで交感神経の方が働きがよくなってしまい、リラックスしているつもりでも自律神経の働きが乱れやすくなってしまうんです。
自律神経が乱れてしまうと血流が悪くなってしまい、肌荒れや肌のくすみを引き起こす原因になってしまうことも。
そのため肌にいいお風呂の入り方を意識するのであれば、バスタイムにスマホを使用するのは避けましょう。
ドライヤーの使い方に注意!
入浴後に髪の毛を乾かすのにドライヤーを使う人が多いですが、ドライヤーの風も肌に悪い影響を与えることがるんです!
ドライヤーの風が長時間肌に当たることで、肌の水分を奪ってしまい乾燥してしまうこともあるんです。
またドライヤーの風の温度設定も重要なポイントで、高温になるほど皮脂が溶け水分が蒸発しやすい状況になってしまいます。
ドライヤーを使用するときは低温設定で、できるだけ顔や首などに直接風が当たらないよう気を付けて使いましょう。
入浴後の保湿も忘れずに!
肌にいいお風呂の入り方は入浴中だけでなく、お風呂から上がった後も重要なポイントがあります。
入浴後は、体内の水分が汗になって外に流れてしまい、肌も水分不足になっているだけでなく、皮脂が湯船に溶けてしまっているので乾燥しやすい状況ができあがっているので、ボディローションやクリームを使ってお風呂上り直後の温まった肌を保湿しましょう。
私の場合もやっぱりお風呂上りは肌のしっとり感がなくなってかさつきがあり、そのままの状態にしておくと肌の乾燥状態が続いてかゆみが出てきてしまうので、お風呂上りはいつもボディローションを塗っています。
血行が良くなり身体が温まった状態なら毛穴も開いているので、ボディローションなどの保湿成分が早く浸透しやすく、乾燥によるかゆみも抑えることができますよ!
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【まとめ】お風呂は肌にとっても良い♡
リラックス効果を与え疲れを取り除いてくれるお風呂は、肌にいいお風呂の入り方を行うことで、肌にも大きなメリットがあります。
入浴時間や適温を守っていくことで、美肌を目指しやすくなるので今からでも自分の入浴方法を見直してみてはいかがでしょうか。
入浴中は大量の汗をかくと脱水症状になることもあるので、入浴前後に常温の水で水分補給を行い、お風呂上りに保湿ケアすることでエステに通うことなく、手軽に美肌を目指すことができますよ。
自分がやりやすい肌にいいお風呂の入り方で、今日から美肌を目指しましょう!